FXにおけるフラクタル構造とはどんな意味？メリット・デメリットは？

2023年2月12日2023年3月28日

この記事を読んで欲しい人

・FXにおけるフラクタル構造の意味が知りたい人
・FXにおけるフラクタル構造のメリット・デメリットが知りたい人
・フラクタル構造で見るべき時間足が知りたい人

フラクタル構造とチャートの関係を解説します。

フラクタル構造とはどういう意味？

フラクタル構造とはどういう意味なのでしょうか？

フラクタル構造とは、ある部分を拡大したときに全体が似ている構造のことです。野菜があるとします。野菜の一部を拡大しましたら、全体と似た構造になり、その一部をさらに拡大すると、やはり全体と同じ構造になります。

フラクタル構造は、自然界、図形、音楽などに見られます。FXの相場もフラクタル構造でできています。FXのチャートとフラクタル構造の関係について詳しく解説していきます。

チャートもフラクタル構造です。

FXのチャートは、フラクタル構造でできています。日足などの上位足が作るチャートの形は、30分足などの下位足でも作られ、下位足の時間軸で見ても同じチャートの形が作られるのです。

具体的には、日足で下降トレンドが形成されており、エリオット波動理論の1～5波できれいに形成されていると仮定します。

日足上の3波を1時間足で見ましたら、1～5波で形成されており、1時間足上の3波を5分足で見ると、同じく1～5波で形成されています。

このように、下位足は上位足と同じ構造をしており、時間足を落としても同じ構造が繰り返されます。つまり、チャートは全ての時間足で同じ形をしており、同じパターンが繰り返されているのです。

FXチャートのフラクタル構造を分析する場合、どの時間軸（スケール）を見ればいいのでしょうか？

こ知らの疑問には、「絶対にこの時間軸を見る」といった正解はありません。したがって、自分のトレードスタイルに合わせて、使用する時間足を選択することをお勧めします。

例えば、短期のスキャルパーであれば、1時間足そして30分足で、スケールの大きな上位足を、1分足や5分足で、エントリーのタイミングを図る下位足を見ることをおすすめします。

「フラクタル構造」でFXチャートを分析するメリットに関しましては、次に挙げる通りです。

大きなトレンドに乗るということは、同時に騙されるリスクも減るということです。

例えば、5分足が上昇トレンドなのに、その上の1時間足が下降トレンドだと思ってエントリーすると、一時的に小さな上昇トレンドを作ることになり、不利になる可能性があります。

上位足と下位足が同じトレンドにあるときにエントリーすることで、損切りのリスクを回避することができます。

フラクタル構造をチェックすることにより、より大きな時間軸を分析するため、大きなトレンドに乗ることができます。

例えば、ダウ理論の上位足が上昇トレンドにあり、下位足も上昇トレンドにあるときにエントリーすれば、大きなトレンドに逆らわずに取引することが可能です。

フラクタル構造を利用することによるデメリットもあり、それは以下の2つです。

複数の時間軸で分析すると、チャートの分析に時間がかかるため、分析が複雑になるというデメリットがあります。

また、初心者の方が実際的なチャートで、フラクタル構造を分析することは困難でしょう。したがって、フラクタル構造を用いた取引は上級者向けの手法であり、徐々に慣れていくことが必要です。

FXのチャートは、いくつかの小さな波が集まって大きな波となるフラクタル構造であると解説しました。しかしながら、実際のチャート分析では、必ずしもフラクタル構造が見られるとは限りません。

例えば、「エリオット波動の第1波」を拡大して分析した場合、下の足にはエリオット波動がないことがあります。同じ様に、「ダブルトップの一部」を拡大して分析してみましても、そちらの下の足には、ダブルトップが形成されていないかもしれません。

ですので、もし見つけましらら、それは大きなチャンスだと考えるべきでしょう。

いかがでしたでしょうか？FXにおけるフラクタル構造とはどんな意味かや、メリット・デメリットについて、ご理解頂けたと思います。

皆さんも、フラクタル構造を使って、資金をうまく増やしてください。

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