FXの水平線の引き方とは?徹底解説します。

2023年3月28日

FXの水平線はどの様に引くのでしょうか?徹底解説します。

FXで重要度の高い水平線とは?

反転する回数が多いこと

水平線を引くこと、それ自体は高値と安値を平行に結ぶだけなので、非常に簡単です😁

しかし、水平線にはそれぞれ重要度があり、重要度の高い水平線でなければ良い取引結果にはつながりません。重要なのは、「その水平線で何回反転したか」です。

「水平線の反転回数」が多ければ多いほど、注目度&重要度は高くなります。

例えば、3回しか反転していない水平線と10回反転している水平線があった場合、10回反転している水平線の方が明らかに多くのトレーダーの注目を集めることになるのです。

注目度が高ければ高いほど、将来的に反転ラインとして機能する可能性が高くなり、重要度が増すというわけです。

上位足のチャートの水平線

時間軸も、水平線の重要性を決定する要因の一つです。4時間足と5分足のチャートに描かれた水平線は、5分足よりも4時間足の方がより機能する傾向があります。

こちらは、短い時間枠はランダムに動く傾向があり、長い時間枠は一定の規則性に従う傾向があるためです。

基本的に、ほとんどのトレーダーは長い足に注目します。しかし、こちらは、水平線がデイトレードやスキャルピングに使いにくいということではありません。

4時間足や日足に引いた水平線は、デイトレードやスキャルピングなどの短期トレードに有効です。つまり、水平線はトレードスタイルに関係なく使うことができるのです

FXで水平線を引くには?

水平線の引き方として代表的なのは、次の3つになります。

・直近の高値や直近の安値に引く

・チャートの反転ポイントに引く

・キリが良い価格(=キリ番)に引く

直近の高値と安値で引く

反転ポイントだけでなく、チャートの高値・安値に引くことも忘れないようにしましょう。トレードでは、こちらの水平線を頼りに、リバウンドやブレイクポイントを探します。

チャートの反転ポイントに水平線を引く

実際のチャートを見て、正しい水平線の引き方を確認しましょう。

水平線の反転ポイント

まず、チャート全体を見て、反転ポイントを探します。

何度か反転している価格帯を探し、荒くてもいいので水平線を表示させます。今回は、5回以上反転している価格帯に水平線を引いてみましょう。

キリが良い価格(=キリ番)に引く

「キリ番」とは、末尾が00または000の価格のことです。例えば、ドル円の場合、120.00円、121.00円、122.00円などが「キリ番」価格に相当します。こちらの価格は、多くのトレーダーが意識しています。

水平線上のキリ番

キリ番で反転した場合は、しばらく反転トレンドが続き、キリ番でブレイクした場合は、ブレイクアウト後もトレンドが継続する傾向があります。キリ番付近でのトレードは、優位性が高いと言えます。

ブレイクポイントでのトレードは、大衆心理を利用した簡単な方法なのです

ローソク足のヒゲも含めて引く

「ローソク足には実体とヒゲがあります。ヒゲを含めるべきなのでしょうか?」
「ヒゲを含めるべきか、実体のみを含めるべきなのでしょうか?」

結論から言いましたら、ヒゲを含めるべきでしょう。

そもそも、海外のトレーダーは、バーチャートなどを使っていて、ローソク足とは無縁の人が多いです。そのようなトレーダーは、ヒゲを無視して線を引くのですが、水平線を使った手法は、普遍的なものなので問題にはなりません。

逆に言いましたら、水平線は、多くの人が同じ線を引くことで効果を発揮しますので、海外のトレーダーと線が違っても問題ないのです。

また、短い時間足のヒゲにつきましては、長い時間足では実体部分に含まれることが多いです。そう考えましたら、実体とヒゲの区別は必要ありません。

線は必要以上に精密に引かない

水平線を引くとき、通過する高値と安値が完全に一致すればいいのですが、そうとは限りません。そちらの場合、水平線は機能しないと言えるのでしょうか?

現実には、わずかな誤差もなく、水平線とぴったり一致して反発するケースはあまりありません。特に、ヒゲが多少突き抜けたり、ラインの手前で折り返したりすることはよくあることです。

特に、突破してすぐに折り返す、いわゆる「ダマシ」のパターンが結構あります。こちらは、エントリーの失敗につながりますので、注意が必要です。

ここまでの内容を踏まえて、良い例を挙げてみましょう。レジスタンス>サポート>レジスタンスと、機能が変わっていっているのが伺えます。

まとめ:FXの水平線の引き方とは?徹底解説します。

水平線は引いたから動くのではなく、そちらに注文があるので動くということを覚えておいてください。

チャートを見ていると、ただの値動きに見えて、水平線に触れたから取引することもありますが、その背景にはトレーダーの心理や注文があります。

市場参加者の心理を読み取り、注文の集中を見ることができれば、水平線一本で有利にトレードすることができるのです。