移動平均線とは何?取引手法の幅が広がります。
「移動平均線とは何?」
「移動平均線にはどんな種類がある?」
「ゴールデンクロス、デッドクロスとは?」
本記事では、移動平均線とは何かや、ゴールデンクロス、デッドクロスなどについて解説します。
移動平均線とは何?
移動平均線は、FXのチャートに限らず、テクニカル分析の手法の中で最もポピュラーで基本的なものです😀
移動平均線には計算方法によって、単純移動平均線(SMA)、加重移動平均線(WMA)、指数平滑移動平均線(EMA)など様々な種類があります。
次は、基本的な単純移動平均の一例になります。
単純移動平均とは?
単純移動平均線(SMA)とは、一定期間の複数の終値を平均して、期間中に移動する線で結んだものになります。
例えば、20日移動平均線(20SMA)は、今日を含む過去20日間の終値を合計し、20(日数)で割って、その結果を1日ごとに平均することで算出されます。
「20日移動平均=(本日の終値+昨日の終値+一昨日の終値……+19日前の終値)÷20」
移動平均の期間
移動平均の期間としてよく使われるのは、5、10、15、21、25、50、75、100、200です。
移動平均は、1本でも分析可能ですが、2~3本の移動平均を組み合わせ、移動平均の交点や位置で分析するとより効果的です。
複数の移動平均線を使用する場合は、下図のように短期線、中期線、長期線に分け、そのうちの1本を選んで組み合わせて分析します。
短期線 | 5・10・15・21・25日 |
---|---|
中期線 | 50・75日 |
長期線 | 100・200日 |
移動平均線と売買シグナルの基本的な見方
次に、移動平均線が売買の判断にどのように利用されているかを詳しく見ていきましょう😀
基本的な見方について
重要なポイントは、移動平均の方向と角度です。上向きの場合は上昇トレンドを示し、逆に下向きの場合は下降トレンドを示します。
横ばいトレンドに関しましては、揉み合いの局面を示します。その時の移動平均線の角度が急であればあるほど、出来高や勢いがあり、トレンドが継続する可能性が高いことを示唆します。
さらに、現在の価格が、移動平均線の上側にあるか、あるいは下側にあるかをチェックします👍
価格が上側にある場合は、相場が強く、買い意欲が旺盛であることを示します。価格が下落した場合、移動平均線が下値支持線になるかどうかを見ます。下値支持線となり、反発を見せれば買いのシグナルとなります。
逆に、下値支持線になりました、相場が弱く、売り勢力が強い状況です。価格が上昇した場合は、移動平均線が上値抵抗線になるかどうかを確認します。上値抵抗線となり、押し戻された場合は、売りのシグナルになります。
相場のトレンドを判断するもう一つの方法は、「トレンドラインを引くこと」です。下値支持線はローソク足の安値と安値を線で結び、上値抵抗線はローソク足の高値と高値を線で結ぶことで描かれます。
しかし、初心者の方は、どの安値(高値)をどの線で結べばいいのか、迷うことも多いのではないでしょうか?
トレンドラインは、シンプルな手法ですが、慣れるまでは何本も線を引いて試してみる必要があります。一方で、移動平均線は、最初からチャートに線が引かれていますので、線を引くのに戸惑うことはありません。
買いシグナルと売りシグナル
異なる期間の移動平均線を組み合わせることで、その位置関係からトレンドの変化を察知することができます。また、売買シグナルとして利用することもできます。
移動平均線の組み合わせとしては、短期移動平均線と長期移動平均線、短期移動平均線と中期移動平均線などが一般的です。具体的には、5日線と25日線、13週線と26週線がよく使われます。では、実際にこれらの位置がどのようにトレンドの変化を示しているのかを見ていきましょう。
ゴールデンクロス
ゴールデンクロスとは、短期線が長期線を下から上へ突き抜けることです。こちらは、上昇トレンドの始まりを示すもので、買いシグナルになります。市場の関心が下値から上値に切り替わったことを示しています。
デッドクロス
短期線が長期線と上から下へ交差している状態。相場が下降トレンドに入ったことを意味し、売りシグナルになります。相場が高値から安値に切り替わったことを示します。
移動平均線を利用すると、取引手法の幅が広がる
移動平均線を利用できる様になりましたら、トレード手法の幅が広がります。なぜなら、移動平均線は、相場がどの局面にあるのか、上昇トレンドであるのか?、下降トレンドであるのか?という様な相場環境を認識するだけでなく、売買シグナルとしても使えるからです。
移動平均線をマスターすれば、MACDなど他のテクニカル指標も使えるようになります。そうすることで、トレードで勝つ確率が飛躍的に高まります。
まとめ:移動平均線とは何?取引手法の幅が広がります。
いかがでしたでしょうか?本記事をご参考に、移動平均線を使用して取引手法の幅を広げてみてください。
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