バルサラの破産確率表を見るために必要な数値や見方とは?
ここでは、投資において重要な理論である「バルサラの破産確率」について説明します。
どういうことか簡単に説明すると、バルサラの破産確率とは「自分の取引実績から将来破産する確率」です。自分の破産確率が分かれば、将来の資金運用をより正確に行うことができます。
バルサラの破産確率とは?
FXとは為替取引のことで、為替の変動で利益を得る投資です。よくインターネット上では、FX取引に失敗して破産した人の話がたくさん出てきます。
FXは借金をするリスクの低い投資ですが、間違った方法で取引を続けていると、自己破産する可能性があります。
FX取引で破産する確率を調べることはできる?
FXの取引履歴から破産する確率を調べることは可能です。
簡単に破産確率を知りたい場合は、「バルサラの破産確率表」を利用して、破産確率を計算することができます。
「バルサラの破産確率表」に基づいて資金管理をしましたら、破産を回避することができますので、取引内容にこだわる方は必見です。
過去の取引内容から破産確率を算出することができます。「バルサラの破産確率表」は、お客様の取引履歴から破産確率を算出し、表に当てはめて表示します。
取引履歴を記録されていない方は、これから記録してください。しかしながら、「バルサラの破産確率表」を使って破産確率を調べる前に、いくつかの計算が必要です。
バルサラの破産確率表を見るために必要である数値
- 勝率
- 利益率・損失率
- リスク資金の割合
上記の数値を計算して、「バルサラの破産確率表」に当てはめてみましょう。
「バルサラの倒産確率表」を使って、今後倒産するかどうかを見てみましょう。上記の各数値の計算方法を説明します。
勝率とは、過去の取引でどれだけ勝ったかを示す数値です。
「勝率%=勝ちトレード数÷総合トレード数×100」
例えば、取引実績が10勝2敗であれば、勝率は約80%です。次に、損益率を見てみましょう。
損益率とは、勝ったときの利益額と負けたときの損失額のバランスを数値化したものです。
損益率(倍)=トレードの平均利益額÷トレードの平均損失額
平均利益額でありましたり、平均損失額が知りたい場合には、次のの計算方法を使用しましょう。
「合計利益額÷勝ったトレードの回数=平均利益額」
「合計損失額÷負けたトレードの回数=平均損失額」
例えば、平均利益が4,000円、平均損失が5,000円だったとします。そちらの場合、損益比率は0.8倍になります。
最後に、リスクにさらす資金の比率を計算します。こちらは、1回の取引で失われる口座資金の割合です。
「リスクにさらす資金比率=1トレードの許容損失学÷口座資金×100」
例えば、口座資金が100万円で、1回の取引の許容損失が2万円の場合、リスクにさらされる資金の割合は2%になります。
プロのトレーダーは通常、リスクにさらす資金比率を2%以下に抑えています。
2%以下に抑えることができれば、安全性の高い取引ができると言われていますので、あまり高い比率に設定しないようにしましょう。
バルサラの破産確率表の見方について
上の例で使用した計算をもとに、表を見てみましょう。勝率は約80%、損益率は0.8倍、リスクにさらす資金比率は2%です。
リスクにさらす資金の比率 | 勝率 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2% | 10% | 20% | 30% | 40% | 50% | 60% | 70% | 80% |
損益率 | ||||||||
0.5倍 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 0 | 0 |
0.6倍 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 0 | 0 |
0.7倍 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 5.7 | 0 | 0 |
0.8倍 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 0 | 0 | 0 |
0.9倍 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 0 | 0 | 0 |
1.0倍 | 100 | 100 | 100 | 100 | 100 | 0 | 0 | 0 |
1.1倍 | 100 | 100 | 100 | 100 | 1.07 | 0 | 0 | 0 |
1.2倍 | 100 | 100 | 100 | 100 | 0.03 | 0 | 0 | 0 |
1.3倍 | 100 | 100 | 100 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1.4倍 | 100 | 100 | 100 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1.5倍 | 100 | 100 | 100 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1.6倍 | 100 | 100 | 100 | 8.3 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1.7倍 | 100 | 100 | 100 | 0.45 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1.8倍 | 100 | 100 | 100 | 0.14 | 0 | 0 | 0 | 0 |
1.9倍 | 100 | 100 | 100 | 0.03 | 0 | 0 | 0 | 0 |
2.0倍 | 100 | 100 | 100 | 0.01 | 0 | 0 | 0 | 0 |
こちらの表から、破産する確率がゼロであることがわかります。勝率が高いので、破産確率はかなり低く、安心できる状態です。
そして、自分の取引履歴で計算する必要があります。
「バルサラの破産確率表」は、ご自身の取引履歴で計算する必要があるため、過去の取引履歴をまとめたものがあると便利です。
過去の取引履歴が全く分からない場合は、これから自分の取引履歴を記録しておくとよいでしょう。
勝率と損益率を計算し、表に当てはめる
「バルサラの破産確率表」を使って、勝率と損益率が分かれば、簡単に破産確率を割り出すことができます。
もし、破産確率が少しでも高ければ、リスク管理に問題があり、取引方法を変える必要があります。
バルサラの倒産確率表で倒産確率が0%でも、油断は禁物です。為替変動は、予想外の動きをすることがあります。
バルサラの破産確率表の使い方は?
バルサラの破産確率表は、損益率と勝率の適切なバランスを大まかに判断したいときに便利な表です。
しかし、こちらの表を正しく使うためには、必要不可欠な要素があります。
すなわち、マネーマネジメントです。資金管理については、FXの初心者は「2%ルール」が良いと言われています。
2%ルールとは、1回のトレードの最大リスクを総資産(口座資金)の2%以内に抑えるというものです。厳しいかもしれませんが、初心者の方が相場から退場しないためには、これくらい厳しい資金管理が必要なのです。
僕も初心者の頃はこのルールを徹底していました。相場の原理原則を理解しトレードの勝率が高くなればこのルールを変更することも可能になります。
まずは2%ルールを徹底してください。
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