移動平均線とは?スキャルピングやデイトレードなどにおすすめの期間とは?

2023年3月28日

「移動平均線とは何?」
「スキャルピングやデイトレードなどにおすすめの移動平均線の期間は?」

本記事では、移動平均線とは何かや、スキャルピングやデイトレードなどにおすすめの期間について解説します。

移動平均線とは何?

FX(外国為替証拠金取引)、CFD(差金決済取引)には、様々な指標が存在します。移動平均線もその中の一つで、多くの投資家に支持されている指標です。

今回は、これからFX/CFDを始める初心者の方に向けて、移動平均線について詳しくご紹介していきます。

FXやCFDにおいての移動平均線の意味とは?

移動平均線は、英語で「Moving Average」と訳されます。一定期間の終値を平均化し、チャート上に曲線として描く指標です。

移動平均の計算式

移動平均の計算式は、一定期間(n日間)の終値を平均し、その結果をチャート上に表示するものです。例えば、200日移動平均の場合、過去200日間の終値の平均をチャートに表示します。

移動平均の種類

移動平均線は長い歴史があり、多くの研究がなされてきました。そのため、移動平均線にはさまざまな種類があります。代表的な移動平均線は、次の通りです。

  • 単純移動平均(SMA)
  • 指数平滑移動平均(EMA)
  • 加重移動平均(WMA)

それぞれについて、詳しくご紹介します。

単純移動平均(SMA)

一般的に「移動平均」と言いましたら、単純移動平均を指します。英語では「Simple Moving Average (SMA)」と訳されます。

単純移動平均とは、一定期間の終値を単純に平均化したものです。シンプルで使いやすいことから、多くの投資家に利用されており、大まかな方向性を探る上では重要な移動平均線です。

指数平滑移動平均線(EMA)

指数平滑移動平均線(EMA)は、英語では「Exponential Moving Average:EMA」と訳されます。単純移動平均よりも、直近の価格に重きを置いて計算されるため、相場の変化に対してより早く反応する特徴があります。

ただし、反応が早い分、誤動作するリスクも高いので注意が必要です。

加重移動平均線(WMA)

加重移動平均線(WMA)は、「Weighted Moving Average:WMA」と訳されます。英語では「WMA」です。直近の価格に重みをつけて計算され、価格への反応が早いという点では「指数平滑移動平均線(EMA)」と同じ特徴を持っています。

スキャルピングにおすすめの時間帯

一般的にスキャルパーは、1分足や5分足などの短い時間軸で取引を行います。

長期的な方向性を分析することも重要ですが、短期的なトレンドを効率的に分析することも重要です。そのため、1分足や5分足には短期移動平均線を表示することが推奨されています。

14、20、21は短期的な価格の方向性を分析するために、5、10は最近の価格の勢いを理解するためによく使用されます。

デイトレードにおすすめの時間帯設定

一般的にデイトレーダーは、1時間足や4時間足でトレンドを把握し、5分足や15分足で相場に参入するタイミングを見計らいます。

こちらの場合、1時間足や4時間足などの少し長い時間足では、短期移動平均線(5、10、14、20、21などの期間)を使って、その足の短期トレンドを判断し、5分足や15分足などの短い足では、中間移動平均線(50、60、75などの期間)を使って相場に入るタイミングを見極めます。

スイングトレードでは、相場に入るタイミングの見極めを行っています。スイングトレードでは、次のような分析方法を推奨しています。

スイングトレードにおすすめの期間設定

一般的にスイングトレードでは、日足や週足などの長期フレームで長期トレンドを分析し、1時間足や4時間足でエントリーするタイミングを探ります。

効率的な分析のためには、日足・週足チャートの短期移動平均線(5、10、14、20、21など)を使って短期トレンドを把握し、1時間足・4時間足チャートの中長期移動平均線(50、60、75、100、200など)を使ってエントリータイミングを見極めるのが推奨されています。

グランビルの法則で使用する移動平均線の期間設定について

グランビルの法則は、考案者であるグランビルが使用した200日移動平均線を前提としています。

したがって、200日移動平均線を使った分析で適用するのが基本ですが、移動平均線の性質上、他の期間の移動平均線にも適用できますので、様々な期間のチャートで、価格と移動平均線の関係を分析してみましょう。

まとめ:移動平均線とは?スキャルピングやデイトレードなどにおすすめの期間とは?

移動平均の期間の設定には、「25」、「75」、「100」など区切りの良い数字を使うのがおすすめです。

ただし、区切りの良い数字を設定したからといって、FXで利益を上げられるわけではありません。

いくらトレードの腕が良くても、資金管理を正しく行わなければ、FXで大きな損失を出すリスクは高まるばかりです。

移動平均線に最適な期間を設定しましたら、資金管理についても、学習しておきましょう。