水平線の種類まとめ。重要度の見極め方やメリットとは?
水平線の種類には何があるのしょうか?重要度の見極め方やメリットとは?詳しく解説します。
2種類の水平線 。レジスタンスラインとサポートライン
水平線には2つの種類があります。現在のレートより、低い安値と安値を結ぶ水平線をサポートライン、現在のレートより高い高値と高値を結ぶ水平線をレジスタンスラインと呼びます。
- レジスタンスライン:現在のレートよりも、高い位置にある高値と安値を結んだ線。
- サポートライン:現在のレートより、低い安値と高値を結ぶ線。
これらの水平線が引かれましたら、次にレートがその水平線に到達したときに反転が期待できます。つまり、水平線で反転を狙うトレードを実行することができます。
抵抗線・支持線の役割反転
水平線の特徴は、反転だけではなく、一度ブレイクした水平線は、将来的にその機能を逆転させることになります。
例えば、抵抗線は一度ブレイクすると、下落相場を支える支持線の役割を担います。
また、右側に示すように、支持線が破られると、その支持線は抵抗線の役割を担い、上昇率を制限する抵抗線として機能するようになります。
水平線の重要性は、反転回数と時間軸によって決まります。水平線は高値と安値を結ぶ線ですので、描こうと思いましたら、チャートに無数に描くことができます。
しかし、それでは全く意味がありません。重要度が高い水平線でありましたり、重要度が低い水平線を見極め、重要度の高い水平線だけを選択することで、勝率を一気に上げることができます。
では、水平線の重要度は何によって決まるのでしょうか?それは、水平線の反転回数と時間軸で決まります。
水平線の重要性の判断方法
水平線の反転回数が多いほど、重要度が高い
水平線の反転回数が多ければ多いほど、重要度は高くなります。例えば、3回しか反転していない水平線と、6回反転している水平線があった場合では、「6回反転している水平線の方がより重要な水平線である」と言えます。
つまり、今後反転する可能性が高く、ブレイクしましても、抵抗的な転換で「再度機能する可能性が高い水平線である」と認識することができます。
また、4時間足の水平線は、5分足よりも多くの投資家の注目を集めるため、4時間足の水平線は5分足よりも重要視されます。
5分足でトレードしている人でも、4時間足で引いた水平線は有利に使えるのです。
水平線が機能する大衆心理は何なのでしょうか?次に、そもそもどういう理由で、水平線が有効であるのか?について解説します。
水平線に限らず、テクニカル分析におけるシグナルが機能する本質的な理由は、「世界中のトレーダーが同じものを見ているから」です。
例えば、何度も反転しているトレンドラインに関しましては、世界中のトレーダーがその存在に気づき、意識するので、トレードする上で重要になるラインになります。
同様に、水平線の上で反転を繰り返しましたら、その他のトレーダーは「水平線に近づいたら買おう」と考え、同じ考えのトレーダーが複数いれば、実際にその水平線付近でレートが反発することになるのです。
もう少し具体的に、説明しましょう。
ある水平線付近で、何度もレートが反転している場合、多くのトレーダーが水平線付近で買っていることがわかります。
では、水平線を下回るとどうなるのでしょうか?
それまで買っていたトレーダーは、損切りをしてストップロス注文を出し、新たに売りのトレーダーが参入してきますので、一気にレートが下降に転じることになります。こちらを「水平線のブレイクアウト」と言います。
水平線を使うメリット
水平線は闇雲に引けばいいというものではありません。ある程度の基本を意識して描くことで、次のようなメリットが生まれます。
多くのトレーダーと同じ目線を意識できる
移動平均線などの指標は、設定によって描き方が異なります。
そもそも、人によって使う指標が違うので、画面の内容も違ってきます。また、斜めに引かれるトレンドラインも、人によって描き方が異なることが多いです。こちらのように、チャートは人によって千差万別なのです。
その中で、水平線は誰が描いても大きな違いはありません。たくさんの人が、同じラインを意識して、エントリーや決済のタイミングを計っていますので、皆同じポイント(価格)で、同じタイミングでアクションを起こします。
水平線を引くことで、「多くのトレーダー」と同じ土俵に立つことができるのです。
引かなければ、情報的に不利になります。
売買ポイントがわかりやすくなる
水平線を引くことで、売買ポイントの判断がしやすくなります。なぜなら、多くのトレーダーが同じことを意識しているので、ライン上で反発したり、反発から飛び出したりする確率が高くなるからです。
相場の方向性を知ることができる
ラインブレイクや、サポレジ転換を利用することで、その後の相場の方向性を把握することができます。
水平線の場合、ラインを割らない限りはラインの上や下に動きますが、一度ラインを割ると、その反対側で動き続けるため、相場の方向性を把握しやすくなります。
初心者でも使用できる
水平線の使い方は簡単です。難しい知識でありましたり、分析力は必要とされません。
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